医療技術者の介護における仕事内容

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、看護師などは医療技術者としてよく知られている職種である。
それらの仕事内容の一つとして、利用者の全身状態を観察し、解剖学、生理学、病理学などの医学的な専門知識に基づき、どのような状態なのかを判別していくことが挙げられる。

介護予防が重要視されるようになり、まず病気や怪我など身体の異常を早期に発見することが求められている。しかし、一般人が身体の状態を正確に把握することは困難で、見過ごしや手遅れになることが少なくない。
そのため、地域にリハビリテーションの専門職である理学療法士や看護師などが出向き、詳細に身体の状態について把握することで正確かつスムーズな医療への移行に繋げている。
全身状態の観察や管理の次に挙げられるのが、地域の人々の健康推進である。転倒による怪我や生活習慣などからくる病気の予防のために、リハビリを提供して地域の人々の健康づくりを支えていくのである。

漫然と民間療法をしていたり、うわさで得た知識で間違った習慣を送ってしまう人が地域ではみられることがある。
特に、少子高齢化が進んだ過疎地では、一時代前の悪習を平然として生活している人も少なくない。そのような人達に正しい知識を伝え、人間の構造や生理に沿った運動や習慣を根付かせる役割も担っている。
介護によって起こる問題は数知れず、地域医療がその問題解決の糸口になりうるのである。専門家が地域に広がることは、そこに住む人々の健康寿命を伸ばすことに繋がっていくだろう。